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2016年2月15日 (月)

「糸巻きの聖母」真贋の謎

T02200282_0800102513338936969   NHK総合「糸巻きの聖母 城から消えたダ・ヴィンチ」を放送。現在、江戸東京博物館でレオナルド・ダ・ヴィンチの「糸巻きの聖母」(1501年頃)が一般公開されている。この絵は、スコットランドの貴族バクルー公爵家所蔵の作品で、イギリス・イタリアなどヨーロッパ以外で公開されるのは初めてのことである。この作品は多くのレオナルドの画集には載っていない。理由はおそらく、聖母子と岩がレオナルドの手になるものであるが、背景など周辺部分は別の画家の手になるものとみられているからであろう。また後世の画家たちが描いた模写が40点近く現存しており、この作品そのものが真作なのかもグレーゾーンとみる学者もいる。最近、赤外線調査により下絵が発見されたことで真作ということになったらしい。真作か贋作の判断はむずかしいく素人意見であるが、全体的なことでいえば、レオナルドの特徴は大胆な構図でありながら、自然なバランスの良さを感じさせる点であるが、この作品にはバランスが悪く不自然さを感じさせる(とくに聖母の右手のアンバランスな角度)。第2はレオナルド描くマリアには優美で知的な気品がみられるが、この作品には表情に生命感がみられず、顔は平面的であり、わざとレオナルド風に似せて描いたようにみえる。この絵は1771年、第3代モンタギュー公爵がパリの競売で買ったとされるがそれ以前の来歴が怪しい。2003年には盗難事件にあい4年間行方不明だったいわくつきの絵画である。

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