バベルの塔は実在した!?
ノアの子孫は急速にふえ、真の宗教をはなれて、偶像崇拝に傾いていった。かれらはその頃どこでも同じ発音、同じことばを使っていたが、故郷を出て東へうつり、シナルの平野に住むようになった。「さあ、れんがを造って、よく焼こう」かれらは互いに言いあって、「さあ、われわれは町を建て、頂が天に届く塔を建て、名をあげよう」と企てた。それを見た神は、人間の傲慢さに憤った。しかしノアとのあいだに2度と人類を滅亡させないと約束を交わしていたため、別の罰を与えることにする。神は、その傲慢さを打ち砕こうとするため、かれらの言語をみだし、たがいに意志が通じなくされたので、かれらはそこから全地方へ、散りみだれたかれらは都をきずくことを断念し、その建てかけた都をバベル、すなわちヘブライ語で混乱と呼んだ。「バベルの塔」は、そのことからして一般に実現不可能な企てなどについて用いられる。また「バベルの塔」は傲慢さのシンボルともいえる。またバベルの塔はメソポタミアにあった「ジッグラト」といわれる何層もの階段が積み重ねられた聖塔がモデルであるとか、「バベル」という町の名前には、新バビロニアへの反感と揶揄が込められているという説がある。(世界史こぼれ話)
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