エドゥサ革命
アメリカで反マルコス活動を続けていたベニグノ・アキノはマニラ国際空港に降りたところを暗殺された。犯人や真相は現在も謎のままだが、この事件は国際的にマルコス大統領に対しての非難を呼ぶとともに、反マルコスの機運を爆発させることになった。そして未亡人のコラソン・アキノ(1933-2009)が反マルコスのシンボル的な存在となる。1986年2月の大統領選挙でマルコスは勝利宣言したが、不正選挙との非難を浴び、マニラでは100万人がエンドゥサ大通りを埋めた。22日にはエンリレ国防相やフィデル・ラモス参謀長らが決起し、軍の高官もマルコス大統領を見放し、25日にマラカニアン宮殿が包囲され米軍のヘリコプターで脱出し、その後ハワイに亡命した。ここに20年以上にわたるマルコスの独裁政治は終わった。コラソン・アキノは第11代フィリピン大統領に就任した。(Edsa Revolution,Corazon Aquino、2月22日)
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