鉛筆のはじまり
鉛筆は14世紀ごろのイタリアに鉛と錫を混和した鉛筆があったという。記録のあるところでは1565年にスイスの博物学者コンラート・ゲスナー(1516-1565)が自家製鉛筆を使用していた。1564年イングランドのカンブリア州ボローデールで、良質の黒鉛が大量に発見され、棒状の木に挟んだ鉛筆が作られていた。1610年までには、ロンドンの市場で鉛筆が普通に売られていた。1662年には、黒鉛粉、硫黄、アンチモンを使った初の大量生産による鉛筆が、ドイツのニュルンベルクでつくられている。17世紀の鉛筆は2枚の細長い木の板の間に、芯となる細長い黒鉛の棒をはさんで固定していた。1761年にはドイツでカスパー・ファーバーが現在のような鉛筆の製造をはじめた。1795年、フランス人のニコラ・ジャック・コンテが黒鉛と粘土で作った芯を高温で焼くという方法を発明した。ちなみに日本で初めて鉛筆を使ったのは徳川家康。ヨーロッパ製のもので久能山東照宮に保管されている。( keyword;Konrad Gesner,Nicholas Jacques Conte )
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