ファランクスとサリッサ
古代マケドニア帝国のフィリッポス2世は、縦深が8列程度であった従来の密集陣形(ファランクス)を改変し、6mの長槍(xlZxサリッサ)を持った歩兵による16列×16列の集団を1シンクタグマとして構成、このシンクタグマが横に並ぶことで方陣を形成した。この密集陣形によって、フィリッポス2世と息子のアレクサンドロス大王は、ギリシアの諸都市やエジプト、ペルシア帝国、北西インドを次々と征服した。しかし、これらの改良は柔軟性や機動力の更なる低下へと繋がり、後にこれが命取りとなって、ローマ軍の側面攻撃によって敗れることとなる。のちに、サリッサは主要な戦闘兵器としての役目を多様な剣に譲ることになる。
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