イ・ジュンソプとその妻マサコ
太平洋戦争と朝鮮動乱、二つの戦争を生き抜き国境を越えた愛を貫いた韓国の国民的画家イ・ジュンソプ(1916-1956)とその妻山本方子がいま話題になっている。本日NHKEテレ「日曜美術館」で紹介された。2人は東京の文化学院でともに美術を学び、1945年に李のふるさと元山(ウォンサン)で結婚し、子どもも生まれた。釜山、統営(トンヨン)、済州島と転々とするが家族いっしょの幸せな日々であった。しかし朝鮮動乱がおこり、窮乏生活で息子たちが栄養失調になり、やむなく妻子を日本に送り、家族は離れ離れになる。李はタバコを包んだ銀紙に釘で傷つけ、絵の具を塗り込め、ふき取る、という銀紙画を作製する。ソウルで個展をひらき好評を博するが、ややエロチックな作風から春画と当局からみなされ撤去命令がだされる。やがて精神的にも肉体的にも病んでいき、1956年9月6日、李は誰にも看取られることなく39歳の生涯をとじた。李仲燮
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