クレオパトラ美女伝説は別人だった!?
「たけしの新・世界七不思議大百科第3巻」。謎の多い、モナリザ、卑弥呼、クレオパトラに焦点を当て、3人を最新の科学調査を基に解明する。特にクレオパトラは世界史のなかでも絶世の美女と思われている。だが当時の記録には美人という評判はなかった。しかしカエサルやアントニウスを骨抜きにしたのだから魅力的な女性だったことは間違いない。ローマのコインを見てもあまり美人には見えない。番組ではクレオパトラがなぜ美人と後世に伝えられたか検証する。クレオパトラの妹にアルシノエ4世(BC67-BC41)がいる。アルシノエはクレオパトラと争い、敗れてローマに連行され、凱旋式で見世物にされている。若き女王の捕虜となった姿に民衆は涙し、心を痛めたという。そのアルシノエが葬られたトルコのエフェソスにある墓が2009年に発掘された。頭蓋骨を復元したところ美しい女性であった。クレオパトラが絶世の美女だという話は、実はアルシノエのことではないだろうか。番組では2人を混同したことから生じたもので、クレオパトラの悲劇的な死から後世の作家が美女に仕立てあげたとしている。
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