娼婦ラハブ
元旦ヒストリーチャンネルで放送されたアメリカNBC「THE BIBLE」(2013)。日本語吹き替えでテンポよくわかりやすい。ジェリコの戦いの娼婦ラハブの話は初めて知った。モーセの後継者ヨシュアはエリコの街を占領しようとしたが、エリコの人々は城門を堅く閉ざして、誰も出入りできなかった。エリコの娼婦ラハブはヘブライ人の斥候2人が城壁から綱で吊り下して脱出に協力する。斥候は「窓から赤い紐を垂らしておけば、攻略が殲滅戦になってもあなたとその家族だけは助かる」と約束する。7日間にわたるヘブライ人たちの角笛と行進によってエリコの城壁が崩れ、住民たちが老若男女問わず虐殺された時、ラハブとその家族は斥候たちの約束通り助けられ、ヘブライ人たちの一員に加えられた。
このラハブという女性は聖書の中でも特異な地位を占めるが、はたして娼婦なのかどうか長い間、聖書研究者を悩ます存在である。ラハブの家の「赤い紐」から後世の娼館では客に業種を示すため赤い看板が窓に取り付けられた。ラハブは「マタイによる福音書」の中で、イエス・キリストの先祖の1人として述べられている。ただしこのラハブはエリコのラハブとは別人物とする見方もある。ドラマ「THE BIBLE」でラハブに扮したのはイギリス女優ステファニー・レオニダスである。Rahab
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