オスウィーゴー運動
1860年以降アメリカの教育者エドワード・シェルドン(1823-1897)の指導のもとで展開されたアメリカのペスタロッチ運動をいう。彼が校長をしていたニューヨーク州のオスウィーゴー州立師範学校は、明治初期に師範取調として派遣された高嶺秀夫が学んだところである。すでにペスタロッチ思想はニーフ(1770-1850)によって、社会改革思想と結びつけて紹介されていたが、シェルドンはそれを実物教授原理として方法化して導入した。教員養成に用いられたこの実物教授法はペスタロッチしゅぎの形式化を招いたと批判されるが、昔ながらの教授法の革新として、ヘルバルト主義が導入されるまで卒業生を通じて広く普及した。参考:村山英雄「オスウィーゴー運動の研究」 風間書房 1979年、Oswego Movement、Edward Austin Sheldon
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