バッタとイナゴの違い
夏目漱石の「坊っちゃん」。初めての宿直で夜中、蒲団からバッタが50、60匹飛び出してくる。生徒たちの悪戯だ。寄宿生たちを問い詰めると、「そりゃ、イナゴぞな、もし」としらばくれる。坊っちゃんと生徒たちの間で珍妙なやりとりが続く。有名な「バッタ事件」だ。ブライト和英辞典で「いなご」を引くと、grasshopper とある。バッタと同じなのだろうか。気になってライトハウス和英辞典を引くと、locust という単語がでている。さらに、locust でウィズダム英和辞典を引くと、「イナゴ、バッタ(イナゴ大群で移動し、農作物を食い荒らす」とある。坊っちゃんだけでなく、日米でもバッタとイナゴの区別は難しいらしい。生物上の分類によると、バッタはバッタ目バッタ科の昆虫の総称で、イナゴはバッタ亜目イナゴ科に属するバッタの総称。
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