前田利長とサル

来年の干支は申(さる)。この水墨画は長谷川等伯による重要文化財「枯木猿猴図」。枯れ木にぶら下がり、枝から枝へとわたろうとする、小猿の姿がいきいきと描かれている。このモデルのサルは、ある晩、絵の前で寝ていた前田利長(1562-1614)の髪をつまんだ。利長は、怒って即座に短刀でサルの腕を切り落とした、という伝説が残っている。「枯木猿猴図」は、もとは加賀の小松城に伝わる屏風であったが、現在は京都の龍泉庵にある。
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