世紀の大泥棒ロナルド・ビッグズ
1963年8月8日午前3時3分、イギリスで前代未聞の大列車強盗が勃発した。グラスゴー発ロンドン行の郵便列車が、ロンドン郊外のバッキンガム州プリデコ橋の約100m手前で突然停止し、積まれた廃棄予定の約263万ポンドが、あっという間に盗まれたのである。犯人グループは偽の赤信号を巧みに配置し、列車を襲撃したのだった。一味は逮捕され、首謀者ロナルド・アーサー・ビッグズ(1929-2013)は有罪の判決を受け、ワンズワース刑務所に服役する。1965年7月8日に同刑務所を脱獄し、パリで顔の整形手術を施し、オーストラリアのシドニーに逃れて、数カ月暮らした後、1966年にはアデレードに逃れてそこで妻と再会した。1970年、メルボルンからパナマへ発ち、アルゼンチン、ボリビア、ベネズエラを転々とし、ブラジルのリオデジャネイロに逃れた。2001年にイギリスに帰国した彼は、ただちに逮捕、収監された。2013年12月18日、ロンドンの介護施設で死去。84歳だった。Ronald Arther Biggs
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