風景画家シスレー
練馬区立美術館開館30周年記念「アルフレッド・シスレー展 印象派、空と水辺の風景画家」開催中(2015/9/20~2015/11/15) リオネロ・ヴェントゥーリはシスレーのことを「印象主義者の中でも彼は最大の画家の一人であった。彼はまた誰にもまして世の無理解の犠牲者であった」といっている。(「印象主義文献資料集成」1939年)
同時代の画家ゴッホも「印象派の中でも最も節度あり穏健な画家シスレー」と弟テオ宛ての手紙で触れている。たしかに他の印象派の画家たちのように個性や実験的な試みも少ない。ほとんどフランスの田舎の風景を、長い間、自分の美的世界を信じて芸術に打ち込んで描いた、意志の人である。生前は評価されることはなかった。死後その詩情溢れる世界は徐々に高値をよび、いまや最も注目すべき風景画家の一人とされている。シスレーの風景画における良質な部分はデリケートでメランコリックなところである。モネ、ルノワール、ピサロにはない詩情が最も純粋なかたちで表現されている。シスレー研究が進み回顧展が多くなれば、ますますその評価は高まるものと思われる。
« 歩のない将棋は負け将棋 | トップページ | 魯迅と周恩来は遠い親戚 »
「今日の名画」カテゴリの記事
- ローマの美術館(2017.08.04)
- この名画はジャンヌ・ダルクではない(2024.04.26)
- 漱石と西洋美術(2020.05.14)
- モナリザの眉毛(2014.06.25)
- フェルナン・レジェ(2025.11.01)



突然のコメント失礼致します。
失礼ながら、相互リンクしていただきたくて、コメントさせていただきました。
http://sirube-note.com/painter/
もしよろしければ、こちらのページから相互リンク登録していただけましたら幸いです。
http://sirube-note.com/painter/link/register/
今後ともよろしくお願い致します。
PafX4voi
投稿: sirube | 2009年6月23日 (火) 17時24分