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2015年10月26日 (月)

噴飯もの

   文化庁が誤用が多いとみられる4つの慣用句を示した(2012年の世論調査)。例えば、「噴飯もの」本来の意味は「おかしくてたまらないこと」であるが、「腹立たしくて仕方ないこと」の意味で使われる。「噴飯」の字義は「噴火」の「噴」で、「口の中のめしを吹きだす」の意味であり、「憤慨」の「憤」ではない。同様に「流れに棹さす」「役不足」「気が置けない」も誤用されることが多いので注意が必要である。

 

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   有名な故事や名言を誤って引用するケースもある。10月19日に巨人の原監督は退任会見の席上で、「長嶋さんの言葉を借りれば、巨人軍は永遠に不滅てす」と言った。ところが、1974年10月14日の長嶋茂雄の有名な引退セレモニーでのスピーチは、「永遠に不滅」ではなく、「永久に不滅」と言ったのである。巨人ファンなら「永遠」と「永久」との違いは拘りたいところ。「永遠」は主に形而上の現象を指し、「永久」は形而下の現象を指す。巨人軍は永久不変の存在なのである。

 

 

 

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