魯迅と周恩来は遠い親戚
周恩来と魯迅とは遠く共通の祖先をもつ親類であった。周恩来(1898-1976)は江蘇省淮安で生まれた。しかしその祖父は浙江省紹興から移住してきた家系であり、周家は代々紹興に住む名家であった。「阿Q正伝」などの作品で知られる魯迅(1881-1936)も本名を周樹人といい、紹興であることから、従来から魯迅・周恩来の親類説は存在した。近年の調査によれば、周恩来の出た保祐橘(地名)の周家が本家筋に当たり、魯迅の出た周家は分家筋に当たるという。両家の共通の先祖である周澳から数えると魯迅は第20世代、周恩来は第21世代になる。近年、浙江省上虞で発見された清代に編纂された家系図「天楽周氏宗譜」などの史料によれば、二人の共通の祖先は北宋の儒学者・周敦頤(周濂渓、1017-1073)であることが確認されたという。
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