ポートレート写真家

川島なお美さんが、24日、54歳の若さで亡くなった。癌で命を落とす有名人が相次いでいる。川島なお美をグラビアなどで初めて見たのは、篠山紀信の写真であろう。当時、激写といわれ歌手や女優のセクシーな写真がグラビアを飾っていた。篠山紀信だけがなぜポートレート写真家として成功したのだろうか。それは彼に２つの才能があったからだ。１つはモデルの性格を理解する力、もう１つはモデルの気持ちを楽にさせる能力である。紀信はこの両方をそなえていた。