外国スターと共演した日本女優たち
ハリウッド版忠臣蔵「47RONIN」が話題になっている。日本からは真田広之、浅野忠信、菊池凛子、紫咲コウらが出演する。最近はハリウッドで活躍する俳優も多くなったが、これまで日本女優が海外俳優とラブロマンス作品で主演したというケースはそれほど多くはない。最も古いのは無声時代の作品で、青木鶴子(1982-1961)とフランク・ボーゼイジ(1893-1961)の「The Wrath of the Gods}(1914)で大ヒットしたといわれる。
戦後第1号は八千草薫で「蝶々夫人」(1955)でニコラ・フィラクリディ(1920-2009)、次いで岸恵子が「忘れえぬ慕情」(1956)でジャン・マレーと共演し、いずれも大きな話題となった。ウィリアム・ホールデンが「トコリの橋」(1954)で日本ロケして淡路恵子と共演しているがワン・シーンである。「八月十五夜の茶屋」(1956)の京マチ子、「サヨナラ」(1957)の高美以子。
それから長い間、日本女優が海外男優とラブロマンスで共演することはほとんどなかった。浅丘ルリ子が「愛ふたたび」(1971)でフランスのルノー・ベルレー、「ザ・ヤクザ」で岸恵子がロバート・ミッチャムと共演。工藤夕貴が「ヒマラヤ杉に降る雪」(1999)でイーサン・ホーク、常盤貴子が「もういちど逢いたくて」(1999)で香港のスター・レスリー・チャンと共演した。以降、これらが契機となって、アジアスターとの共演作品がうまれる。深田恭子&ウォンビン「フレンズ」(2002)、宮崎あおい&イ・ジュンギ「初雪の恋ヴァージン・スノー」(2007)、神田沙也加&チェン・ボーリン「たった一度の雪」(2007)、松嶋菜々子&ソン・スンホン「ゴーストもういちど抱きしめて」(2010)など。広末涼子は「WASABI」(2001)でジャン・レノ、小雪は「ラストサムライ」(2003)でトム・クルーズ、芦名星は「シルク」(2003)でマイケル・ビット、初音映莉子は「終戦のエンペラー」(2012)でマシュー・フォックスと共演している。
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