日本語における横書きの始まり

元来日本語は漢文に倣い、文字を上から下へ、また行を右から左へと進めて表記を行っていた。江戸時代に蘭学の流行などの影響を受け、洋書を真似た横書き法が発生する。明治時代になって外国語辞書の語釈や数学書などに、日本語を横書きにする例が見られるが、明治10年代になってからである。日本語の横書きは最初は紙幣や鉄道切符であろう。鉄道創業にあたっては、日本人にとつて未経験であったため、運用のシステム全体から、乗車券も、用紙・印刷機・改札鋏までふくめてイギリス式が採用された。天理大学附属天理参考館が所蔵する明治4年頃の鉄道切符には表面に日本語と英語が併記され、裏面に英仏独の三ヵ国語表示がされている。横書きを採用したのは、鉄道切符や紙幣のように、文字を横長の紙面の形に調和されるという面があったのであろう。(参考:屋名池誠「横書き登場 日本語表記の近代」 岩波新書)
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私の控えでは「明治20年7月/長沢亀之助・宮田耀之助共訳チャールズ・スミス「代数学」は日本における数学書の横書きの先駆とされる。」とあります。それまでは数式は横書きで邦文は縦書きだったわけです。
英和辞書の邦文の横書きの初出は私にはわかりません。
投稿: 西蒲原有明 | 2023年3月 8日 (水) 21時00分