桐野利秋の恋人・村田さと
「人斬り半次郎」という異名を持つ桐野利秋(1838-1877)は明治10年、西南戦争で西郷に殉じて戦死するが、幕末のころは中村半次郎として、ひそかに長州藩の内情を探るなど奔走していた。在京時代、煙草屋の娘村田さとという恋人がいた。さとは明治になって桐野を鹿児島に尋ねたが、妻帯者であることを初めて知り、むなしく京都に帰ったという。さとはその後、新島襄と八重夫妻に出会い洗礼を受けてクリスチャンになった。さとは生涯独身を通した。さとの墓には「大正10年8月11日就眠、享年81」とある。その4年後、「ももちゃん」こと市川百々之助主演の無声映画「桐野利秋」が大ヒット、紅顔可憐の美少年の利秋がミーちゃんハーちゃんの心をとらえたことを村田さとは知らない。
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殺伐とした幕末・・・でも、殺人、刃傷沙汰は現代よりも少なかったのでは・・・。
もっとも、人口が3千万程度では、幕末の刃傷沙汰も人口比で統計比較・・というところで。
明治維新の騒動でどれほどの人間が亡くなったか、というと、西南戦争、日清、日露戦争に比べ格段に少なかった・・・ということでしょう。
投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2015年8月11日 (火) 13時21分