「じょっぱり」青森県
本州の北端にある青森県は、かつては「みちのく」(陸奥)と呼ばれていた辺境の地であったが、2010年12月に東北新幹線が全線開通し、新青森→東京が3時間20分となった。負けず嫌いで容易に自説を曲げない「じょっぱり」気質の代表は明治のジャーナリスト陸羯南(1857-1907)にもみられる。羯南が学んだ東奥義塾の創設者は菊池九郎(1848-1926)は新聞「東奥日報」を発行して、政府を批判、自由民権思想を広めた。
リンゴは明治初年に導入されて以来、生産量は全国のほぼ半分を占めている。菊池楯衛(1846-1918)は弘前で化育社を設立し、リンゴの栽培技術を広めた。外崎嘉七(1859-1924)は菊池からリンゴ栽培の指導を受け、病害対策に努め、「リンゴの神様」と慕われた。
ほかに青森県で有名なものは、しとぎ餅(画像)、ねぷた祭り、えんぶり(八戸)、五能線、ハクチョウ(小湊、藤崎)。
県内の出身者には、ベトナム戦争の報道写真でピュリツァー賞を受賞した沢田教一(青森市1936-1970)。「天井桟敷」の前衛劇や詩歌に活躍した寺山修司(弘前市1935-1983)。ベネチア・ビエンナーレで大賞を受賞した版画家の棟方志功(青森市1903-1975)がいる。
津軽地方の金木町の大地主・津島家に生まれた才気あふれた小説家・太宰治(1909-1948)は没後60年を経た今でも新たな読者を獲得し続けている。横綱には鏡里喜代治(三戸郡三戸町)、若乃花幹士(弘前市青女子町)がいる。
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