図書館、文庫、コミュニティ図書室など多様化する読書施設
英語でライブラリーは、ラテン語liber(書物)を語源とする。日本ではライブラリー=図書館と意味するが、英語では数百冊程度のまとまった蔵書でもライブラリーという。日本語で「図書館」はかなりの蔵書数のある本の集積所を指すが、「家庭文庫」「地域文庫」という読書施設があり、5000冊以下の小規模なものはおおむね「文庫」と呼んでいるようである。現在みられる文庫は1950年代に現れ(一部篤志家による文庫が戦前にもあった)、1960年代の末頃から広まり、1970年代末から文庫の数は増えて、1980年の全国調査では、4555文庫となった。その後、減少し、正確な数は不明であるが約3000館はあるらしい。家庭文庫が個人が自宅を開放、地域文庫はグループが地域の施設を利用している。このほか地域の読書施設としては、公民館図書室、隣保館図書室、コミュニティ図書室、学校図書館を地域文庫として開放したもの、幼稚園・保育園・病院などの図書室もある。商業的な有料のブックカフェなども増えている。
「図書館」カテゴリの記事
- キンバリー市立図書館の幽霊(2022.04.24)
- 東洋文庫(2017.01.26)
- ノルデンショルドの日本図書コレクション(2016.11.04)
- めずらしい本、ありふれた本、そして面白い本(2019.06.11)
- アンブロジアーナ図書館(2016.04.17)
コメント