本と暮らす日々
映画「森崎書店の日々」のロケ地めぐりが人気だそうだ。舞台となった森崎書店は現実には存在せず、東京堂の裏手の角地の小さな空き倉庫を古本屋にしつらえてセットにしている。映画では6000冊だったか8000冊の数だといっていた。内藤剛志のセリフに「(本は)開くまでは静かだけど、開いてしまうととてつもない世界が広がっている。また閉じると静かになるんだ」と言っている。日本国内で現在流通している本の数は約60万冊くらい。世界中だと、1億3千万点の本の数が存在している。気の遠くなるほどの本の点数だが、いったい私たちは生涯にどれくらい読むことができるのか。かりに1日に2、3冊読んだとしても1年間に1000冊くらいである。100年かけても10万冊程度。小さな図書館の蔵書数程度である。1年間に出版される新刊本の6分の1程度を、一生涯かかってはたして読めるか読めないかである。最後にイギリスの政治家・歴史家であったジェームズ・ブライスの一言を。「くだらない本を読むには、人生はあまりにも短すぎる」
« 中国語タイトル一覧 | トップページ | 図書館、文庫、コミュニティ図書室など多様化する読書施設 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 紙の寸法の話(2023.03.17)
- 冨山房と坂本嘉治馬(2019.03.23)
- どんな本を読もうかな?(2018.10.26)
- 戦地の図書館 海を越えた一億四千万冊(2018.08.13)
- 素敵な本との出会いを求めて(2018.03.18)
コメント