今日の名画
ジョルジョーネ 「風景の中にいる三人の哲学者」 ウィーン美術史美術館蔵 1505-1507年頃
ジョルジョーネ(1478-1510)はルネサンス期のイタリアの画家。この絵の主題は学者によっていろいろな解釈がされているが定説はない。すなわち、①諸哲学における流派の寓意を描いたとされる説。当時ヴェネツィアでは、アリストテレス学派、アヴェロエス学派、そして自然派の各哲学が存在していたことが知られているが、画面の三人の人物を、つまり右端の老人をアリストテレス学派、中央の人物をアヴェロエス学派、左端の若者を自然派哲学とそれぞれ割りふることが可能である。②青年から成人、そして老人へと至る人生の寓意を描いたとされる説。③東方三博士を描いたとされる説。
ジョルジョーネが未完成に残して、セバスティアーノ・デル・ピオンボ(1485-1547)が完成したといわれる。
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ささいなことですが
4/1の、開高氏の日記について、
父の名と出身地が違います。正しくは、「正義」
「坂井町」です。ご確認ください。
投稿: | 2009年9月23日 (水) 02時57分
ご指摘ありがとうございます。もともと開高家は福井県坂井郡高椋村一本田福所にあったそうですね。2006年の新設合併により、現在は坂井市に編入されています。訂正してお詫びします。
投稿: ケペル | 2009年9月23日 (水) 08時51分