13~15世紀の東南アジア
マジャパヒト王国は13世紀から16世紀にかけてジャワにあったヒンドゥー教王国。ケルタラジャサは元軍の侵略を撃退して、スラバヤ付近のマジャパヒトに建国した。(1293年) その後、元に使者を遣わして朝貢し、友好関係維持につとめ、内政をととのえた。
14世紀後半ハヤム=ウルク王のとき、宰相ガジャ=マダの補佐を得て最盛期を現出し、ジャワを除くインドネシア全域とマライ半島の一部を服属させ、ジャワ史上最大の領域を開いた。のち王位継承の争乱が起こり、属国が離反し、財政が窮乏して衰退した。
王の頌徳詩「ナーガラクルターガマ」(1365年)はインド=ジャワ文学の傑作。インドネシア全域にヒンドゥー教の建造物が多く建設された。このヒンドゥー文化は東方とくにバリ島に伝えられ、今日に及んでいる。
15世紀にマレー半島ではマラッカ王国が栄えた。これは東南アジアで最初のイスラム王国で、香辛料貿易を通じてマレー、インドネシア方面にイスラム教を広めた。
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