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2015年7月 9日 (木)

顔の認識について

F4f9f9f49876cb  AKBやSKE、乃木坂などアイドル・グループが全盛である。ファンならメンバー全員の顔と名前を覚えているのであろうが、一般人にはなかなか顔の特徴を区別して、名前を記憶することは至難の技である。人間が顔を認識する場合、4つの現象があるといわれている。

(1)知っている人の顔と知らない人の顔とでは、知っている人の顔の方が視覚的な変化による影響をほとんど受けることなく、再認率が高い。(既知性効果;Bruce,1982)

(2)異なる人種の顔より自分と同じ人種の顔の方が認識しやすく、記憶しやすい。(他人種効果;brigham,1986他)

(3)人ごみの中でも見つけやすい、目立つ顔(示差性の高い顔)は、そうでないものより再認率が高くなる(示差性効果;Light,Kaym・Stuart,& Hollander,1979他) 

(4)顔の形態的な特徴に注目して、目の大きさや顔の形などについて判断をした場合(形態判断課題)と、親しみやすいか親しみにくいかといった、顔から受ける性格印象について判断をした場合(意味判断課題)とでは、後者の方が後の再認成績が良くなる、これは処理水準効果あるいは意味処理優位効果と呼ばれている(意味判断効果;Bower & Karlin、1974他)

参考:「顔の認知に関する一研究」 坂本充栄、伊藤公代 愛媛大学教育学部紀要51-1,2004年)

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