ローラの涙
サッカー女子W杯。なんとイングランドのローラ・バセット選手が痛恨のオウンゴールを日本に献上してくれて決勝に進出することができた。試合後、泣きじゃくるローラをチームメイトがなぐさめていた。かわいそうなローラ。心ないバッシングが起きないことを願う。
21年も昔のこと、1994年7月2日、コロンビアのサッカー選手アンドレス・エスコバルがオウンゴールをしたため射殺されるという事件があった。エスコバルはワールドカップで痛恨のオウンゴールをアメリカに献上し、コロンビアの1次ラウンド敗退が決定した。終了後、代表チームの選手の多くは国民の非難を恐れて帰国を拒否してアメリカに留まった。そんな中でエスコバルだけは、「自分はあのオウンゴールについてファンやマスコミに説明する義務がある」とただ一人、意を決して帰国した。7月2日の深夜3時半頃、バーから出たエスコバルはベルト・ムニョス・カストロによって銃撃され死亡した。まだ27歳という若さであった。スポーツとは時に残酷な結果になることがある。しかしローラ選手にはいま世界中から賞賛と励ましの声が寄せられている。
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