童謡の日
1918年のこの日、児童文芸誌「赤い鳥」が創刊された。北原白秋は明治42年に「邪宗門」、明治44年に「思ひ出」を刊行し、20代の中頃に詩人としての地位を確立していた。「赤い鳥」に協力して、創作童謡を誌上に発表したのは白秋34歳の時だった。これらの童謡の多くは、成田為三によって曲がつけられ、今も日本の叙情歌として歌いつがれている。(7月1日)
*
雨 (曲・成田為三)
雨がふります。雨がふる。
遊びに行きたし、傘はなし、
紅緒のお下駄も緒が切れた。
*
赤い鳥小鳥 (曲・成田為三)
赤い鳥、小鳥、
なぜなぜ赤い。
赤い実をたべた。
*
あわて床屋 (曲・山田耕筰)
春は早うから川辺の葦に、
蟹が店出し、床屋でござる。
チョッキン、チョッキン、チョッキンナ。
*
ちんちん千鳥 (曲・成田為三)
ちんちん千鳥の啼く夜さは
啼く夜さは、
硝子戸しめてもまだ寒い
まだ寒い
(注)今日、私たちがよく知る曲は、成田為三ではなく、近衛秀麿の作曲である。
« ジャック・カルティエとカナダ | トップページ | 新幹線の事故あるいは事件? »
「今日は何の日」カテゴリの記事
- リメンバー・チェルノブイリ・デー(2018.04.26)
- 人物没年総覧(2018.04.25)
- ギロチンの日(2018.04.25)
- 義和団事件(2017.06.10)
- パーニーパットの戦い(1526年)(2018.04.21)
コメント