「死のほん」川上麻衣子
川上麻衣子は1980年にNHKドラマ「絆」でデビューし、その後「3年B組金八先生」「青が散る」。そして「でべそ」で日本映画プロフェッショナル大賞主演女優賞を受賞している。女優業のほかガラス・アーティストや「愛のほん」など著作・翻訳も多数。
22歳のとき初主演作「うれしはずかし物語」が転機だった。東陽一監督と新宿の「滝沢」という喫茶店で、押し問答を繰り返していた。川上は「成人指定の映画に出るつもりはなかったし、脚本を読んでもセックス場面がほとんどなので、お受けできません」と断った。しかし東監督は「どうしてもやってほしい」と懇願する。決心のつかない川上は、東に「30分だけ1人になりたい」と告げ、喫茶店を飛び出して、向かった先は、すぐ近くのパチンコ屋だった。気分転換として500円玉一枚だけ入れてみよう・・・そしたら、それで大連チャンした。打っているうちに、この大当たりが映画をやらなくちゃいけないんだという気にさせられた」と語る。当たり景品の紙袋を抱えて、川上は喫茶店で待つ東に「やります」と告げた。
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