阿部定1936年。昭和を代表するヒロインを選ぶとすれば、まず脳裏に浮かぶのが阿部定である。2・26事件が起こった年の5月、世間が大きく話題にしたのは2・26より阿部定事件のほうだった。愛人石田吉蔵の局部を切り取ってハトロン紙に包んで身につけ、現場に「定吉二人キリ」という血書を残して逃走した。結局2日後に逮捕され、懲役6年の判決を受け、服役。戦後、料理屋「若竹」(台東区)を経営するが消息不明。若竹の未納税金があるため、戸籍上は残っている。生死不明の著名人が数人いるが、チベット探検の能海寛やマッキンレーで消息が途絶えた植村直巳のような冒険家が多い。辻政信(軍人)、中岡艮一、倉田啓明(小説家)、西條鮎子(女優)、伏見扇太郎(俳優)くらいだろうか。
高峰秀子1941年。この年、17歳の高峰秀子は「馬」「秀子の車掌さん」の2本の主演作品で人気が爆発した。「馬」は国策映画だが、東北の農村を舞台に、少女と馬とのふれあいをドキュメンタリータッチで描いている。
比嘉和子1951年。昭和26年、南海の孤島アナタハン島から男性19人と女性ひとりが帰還した。女ひとりの生活を強いられた比嘉和子は「アナタハンの女王」とよばれて話題となった。その後「銀座コロニー」などでストリッパーとして活躍した。
樺美智子1960年。6月15日、安保闘争で全国から580万人が参加、全学連のデモ隊が国会に突入。警官隊と衝突し、東大生の樺美智子が圧死した。これを受け、学生ら約400人が抗議集会を開き、反対デモが最高潮に達した。
キンディーズ引退1978年。ラン(伊藤蘭、現在は女優)、スー(田中好子、死亡)、ミキ(藤村美樹、引退)の3人組。絶妙のハーモニーとバラエティ番組のコントのセンスで人気を博した。「普通の女の子に戻りたい」と解散を発表。後楽園球場の解散コンサートは5万5000人のファンを集めた。自民党幹事長の石破茂もキャンディーズのファンだったとか。
林葉直子1983年。林葉が15歳で蛸島彰子女流名人を破る。タレント、ティーンズ小説の作家としても活躍。しかし中原誠名人との不倫関係がスキャンダルとなり、ヘアヌード、自己破産と波乱万丈の人生を歩む。
松田聖子結婚1985年。郷ひろみとの破局を発表した3ヵ月後のこと、映画「カリブ・愛のシンフォニー」で共演した神田正輝と電撃結婚。盛大な披露宴は視聴率34.9%を記録するも、1997年に離婚。翌年には歯科医と再婚、2年後には離婚。2012年大学准教授と3度目の結婚。
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