エチケットの語源
ベルサイユ宮殿にトイレがなかったことは有名な話。王侯貴族たちは、それぞれ専用の便壷をもっていて、便意をもよおしたときは、それを利用した。客人たちは、香をたいた携帯用の便器を持参したといわれる。だが、その汚物は従者が庭に捨てていたようである。だからベルサイユ宮殿は汚物まみれで悪臭を放っていたのは本当の話である。(画像はプチ・トリアノン宮殿のマリー・アントワネットのトイレ)
「エチケット」をフランス語の辞典で引くと、「商品・荷物などにつける札、貼札」とある。せっかく手入れされた庭が便所と化し、庭師が立ち入り禁止の札(エチケット)を立て、それに従うよう促した。ここからエチケットは、宮廷来客の行動を指示する通用札の意味となり、やがて宮廷儀礼、一般社会の作法、という意味になった。( etiquette )
« 英単語「デスティネーション」 | トップページ | サルのシャーロット命名騒動 »
「ことば」カテゴリの記事
- 春は引っ越しのシーズンです(2025.03.07)
- 生成色(2025.02.17)
- けつのあなが小さい(2025.02.15)
- 裏急後重(りきゅうこうじゅう)(2025.02.05)
- 濡れ衣(2024.12.28)
コメント