「逃亡者」のキスシーン
1960年代、アメリカのTVドラマが日本のお茶の間のゴールデンタイムによく放送されていた。なかでもデーヴィッド・ジャンセンの「逃亡者」は史上空前の視聴率を記録した。犯行現場で目撃した片腕の男を探しながら、逃亡する各地で美しい女性から愛される。無実の罪をきせられてお気の毒やら、うらやましいやら複雑な気持ちで毎回美女とのキスシーンを見ていた。第一話「愛と憎しみの果て」の人妻ヴェラ・マイルズから120話「裁きの日」のダイアン・ベーカーまでざっと30人くらいの女性とキスをしたことになる。「さよならはいや」のスーザン・オリバー、「ハリウッドを見て死ぬ」のブレンダ・バッカロ、「嵐の一夜」のべセル・レスリー、「絶望の時」「臆病な兎たち」のスザンヌ・プレシェット、「蝕まれた村」のブレンダ・スコット、「おもかげの歌」のジャニス・ペイジ、「偽りの愛」のアンディー・ディッキンソン、「白鳥の歌」のジョアンナ・ペティット、「可愛い女」のラウラ・デヴォン、「死が送られてくる」のロイス・ネットルソン、「ある愛の結末」のマーリン・メイソン、「夜は壁の中に」のジャニス・ルールなど。
朝ドラ「まれ」アイドル志願の一子を演じる清水富美加が歌う。「♪重ね合う唇に愛がこぼれる」UAの「甘い運命」(1997)という曲。劇中でも一子と希がそれぞれキスを体験。親たちは娘のファーストキスにやきもきしている。幾野道子と大坂志郎の初めてのキスシーンから70年近くが経ったが、最近では口の中にガーゼを含む話は聞かないものの、日本では俳優さんはたちは顔を近づけるだけの疑似キスみたいだ。ハリウッドでは昔から本当にブチュとしている。
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