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2015年5月12日 (火)

サルのシャーロット命名騒動

   大分の高崎山で生まれた赤ちゃん猿の名前が公募で「シャーロット」に決定するや、多くの抗議が寄せられた。「英国王室に失礼あるいは不敬、不謹慎」という理由である。動物園では、その日のうちに謝罪し、取り消しも検討した。だが英王室からは「名前の付け方は所有者の自由」というコメントもあり、「不敬にはあたらず変更しない」との結論にいたった。ネットでの意見をみると、「やはり失礼でしょう」、という意見もあるが、サルと英王女国と同じ名をつけたことを批判する意見は少なく、「英国王室から抗議がきたのか?自分で悩みの種を探している」「シャーロットという名の人は多い。王女でなければ世界中のシャーロットさんに対してはどうでもよいというのか。階級意識が根深いということ」などの書き込みがみえる。つまり、欧米に対して必要以上に神経質であったり、卑屈な日本人がみえる。またこういうことに対して電話とかメールとかするクレーマーが多数いる現代の日本人の集団的ヒステリーの精神構造に危惧が抱かれる。いつまでもエテ公では可哀想なので、「お猿のジョージ」のように英国王にいちばんよくある名前をつけることは今日、世界的にみれば許容される範囲のように思える。ただし、皇室をもつ日本人にとっては不敬罪という観念がいまだに横行しているように思われる。戦後こんな話があった。上野動物園には、象やライオンがいなくて「お猿の電車」が人気者だった。そんな頃、「妹にゾウを見せたい」という小学生の投書がインド政府を動かした。ネルー首相は日本の子供たちのために、インド象を贈ってくれた。象の名前は「インディラ」という。令嬢のインディラ・ガンジーの名前をとって命名されたのである。ネルー5月8日に赤ちゃん猿シャーロットが公開されるや、一目見おうと、大勢の家族連れがおとづれ大人気だった。権威を背景に、大げさに不敬と騒ぐ連中は世界の世論に負けた一件であった。だが皇室をもつ日本では佳子さま誕生の翌年に多摩動物園ではチンパンジーのメスに「カコ」という名前をつけている。英国ではシャーロット王女の兄に当たるジョージ王子にあやかり、チェンジントン動物園で生まれたサルにジョージと名付けている。反対に抗議があって、改名したケースもある。ドイツのドレスデン動物園でマンドリルの赤ちゃんに米大統領にあやかり「オバマ」にしたところ、黒人団体から抗議が起こり、「オケケ」と改名したという。オケケとは、「マーケットの日に生れた子」という意味らしい。Indira_
 上野動物園で対面するインディラ象とネルー首相(1950年)

 

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