園まりの「ローマの休日」
甘く囁くような歌声で「何も云わないで」「逢いたくて逢いたくて」「何んでもないわ」「やさしい雨」と昭和40年代初めヒットを連発した園まり。なぜか最近再び園まりブームなのだ。きっかけはNHK「歌謡コンサート」で草野仁が恥ずかしそうに園まりと対面してからだろうか。なぜか園まりファンと言うのは気恥ずかしさをともなうようだが、よくぞ勇気を出して世間に云った者だと感心しきりである。もちろん園まりの、いじらく、健気な風情が長い間、世の男性の心を虜にするのだろう。昨晩の新BS日本のうたにもゲスト出演。「逢いたくて逢いたくて」を歌っている頃は映画で共演した男優さんに恋をして失恋を経験したと語っている。その男性とは渡哲也だろう。そのころの渡は純真で好漢な青年だった。園は「徹子の部屋」でも渡への思いを語っている。古い話なので今では週刊誌のネタにもならないだろう。
映画「逢いたくて逢いたくて」は全盛期の魅力が溢れている。大学のイタリア文化研究会の道子(園まり)は、部の運営のため、賞金目当てで「園まりそっくりショー」へ出演。これをきつかけに、本物の園まりと1週間入れ替わることになる。不審に気づいたカメラマンの渡哲也が道子を取材する。2人は互いにひかれるものの、道子は渡に恋人の松原智恵子がいることを知って身をひく。デートをしたあと、渡は週刊誌にのせるはずだった写真を道子に渡す。(このシーンはローマの休日のパクリ)どうせならスクーターで東京を巡るシーンも入れればよかった。ボーリング、エレキギターなどの風俗も楽しい。園まりのコンサートといえばザ・ドリフターズだったが、この映画にも出演している。
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