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2015年4月 5日 (日)

のこぎりの世界史

Photo_2  のこぎりの歴史は古く旧石器時代にさかのぼる。歯をつけたフリントののこぎりが、南フランスのマドレーヌ期からある。年代的には約1万7000年前から約1万2000年前のこと。木とか骨を切断していた。青銅器時代にもフリントののこぎりが使われていたが、歯が厚いので切断のみぞが太くなる不便があった。それから薄い粗銅ののこぎり、青銅ののこぎりができたが、それはフリントのこぎりといっしょで、ギザギザの歯があるというだけであった。古代エジプトでは第4~6王朝(紀元前2613~2181頃)から握斧のついたのこぎりが現れた。第18王朝(紀元前1500年頃)のピラミッドから銅製の鋸が発見されている。クレタの中期ミノア時代の第3文化では1.5mをこえる青銅の鋸があったが、歯が一定方向にそろうようになるのは古代ローマ時代に鉄製の鋸がつくられるようになってからである。

   ヨーロッパや中国・朝鮮では、古くから押して使う鋸がふつうであるが、日本やトルコ・イランなどでは引いて使う柄鋸が鋸の主流を占めている。

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コメント

これはどのような状況の絵なとでしょうか。
残酷な感じですが。

中世ヨーロッパでは外科治療にノコギリやドリルが使われていました。

そうだったのですか。ありがとうございます。

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