世界の墓
国の数だけの風俗・習慣がある。とくに多種多様なのはお墓である。イスラム教はお墓がないといわれる。英語で言う墓地 graveyardは、たいていは教会の中庭に設けられている。おそよ17世紀頃からヨーロッパでは、教会の統制の下に、行なわれるようになってきた。通常、キリスト教国は土葬で、腐ると掘り起こして納骨堂に納められた。しかし、ペストやコレラなど伝染病の蔓延につながり公衆衛生上の問題から、お墓が都市から離れた場所に作られるようになった。19世紀のイギリスでは多くの共同墓地セメタリーcemeteryが建設され、共同墓地は先行した教会墓地と対照的な点が多い。
« 失恋から生まれた哲学 | トップページ | コンクリートの歴史 »
「民俗」カテゴリの記事
- 精霊流し(2022.06.15)
- 油すまし(2020.08.08)
- 縮み志向の日本人(2018.11.16)
- なぜ関西より関東のほうが味付けが濃いのか?(2018.08.26)
- お盆の由来は「倒懸(さかさづり)」から?(2018.08.20)
コメント