無料ブログはココログ

« 諸子百家(春秋戦国時代の文化) | トップページ | なぜ岩波新書青版に名著が集中するのか »

2015年4月15日 (水)

色彩の心理と象徴性

1007041735004099321

    韓国時代劇「大長今」や「同伊」などを見ると、煌びやかで美しい衣装が目にとまる。実は時代考証に忠実ではなく、かなり映像美を演出しているらしい。朝鮮半島では近代まで染色文化がなく、色のついた服を着ているのは宮中の王侯貴族だけで、庶民はみな白い服を着ていたという。ところが日本は飛鳥・奈良時代に大陸の先進文化に憧憬し、色彩文化の面でも、原色を多用する衣装が移入された。たが894年の遣唐使廃止により、10世紀には、襲色目と称する日本の自然環境に合致する独自の美意識を取り入れた国風文化が確立された。ところで古代の色彩は、高松塚古墳やキトラ古墳の彩色などをみても陰陽五行説に基づくている。それは平安時代、室町時代まで天皇=神として継承されている。五色とは青・赤・黄・白・黒であり、最上位に紫を置く。四神(青龍、朱雀(鳳凰)、白虎、玄武)、そして黄に対応する黄龍(麒麟)が相応する。神職が祭礼において着用する萌黄色は中央に対応する「黄」と同一と考えられ、神の存在を暗示している。なお陰陽五行と日本の民俗との関連については近年、吉野裕子の研究が知られている。「陰陽五行における色彩の象徴性」(「陰陽五行と日本の民俗」人文書院に所収)

Image Uid000069_20130508095002c38f8e78
 萌黄色は陰陽五行説において神を象徴する

Img04

« 諸子百家(春秋戦国時代の文化) | トップページ | なぜ岩波新書青版に名著が集中するのか »

「文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 諸子百家(春秋戦国時代の文化) | トップページ | なぜ岩波新書青版に名著が集中するのか »

最近のトラックバック

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30