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2015年4月 5日 (日)

お菊と「番町皿屋敷」

F1a71f31f1aec281d2dcb6f3d09f82f4     正保あるいは承応の頃、江戸番町の青山主膳の家にお菊という下女がいて、秘宝の皿をあやまって割ってしまった。お菊はあやまちをした指を切り落とされ後ろ手に縄で縛られ、拷問をうけ牢に入れられる。この苦痛に耐え切れず、お菊は縄を食い切って、庭にある古井戸に身を投げて死んだ。それから夜ごとにお菊の亡霊が現われ、主人一族に祟りがある。「番町皿屋敷」の伝説は江戸だけでなく、播州、四国、九州へと広く分布している。一説によると、元の話しは中国の怪異小説であるともいわれる。(岡本綺堂)

実はこの井戸にはいわく因縁があって、むかしは天樹院(千姫)の屋敷だったが更地にしてあったので、更屋敷といっていた。その跡地を拝領したのが青山主膳だった。

   古いところでは斉藤日岑「武江年表」の承応2年(1653年)正月二日の条に見える。「牛込御門の内青山某の婢女菊といふ者、主家にて秘蔵の皿を破りて害せられ、其の霊魂祟りをなせし事、人口に膾炙すれども、未だ実否を知らず。多くは付合の談なるべし」とある。17世紀中頃には、お菊と皿の奇談はすでに流布していたものであろう。

    「雲錦随筆」にも次のように記されている。「寛政7年卯とし。おきく虫といひてもてはやせり。世俗におきくの年忌ごとに出るといへり。是妄談の甚しきなり。漢名を蛹(よう)といひて、毛むしなどの蝶とならんとする前に、光かくの形になれり」

    これは古井戸に埋められて死んだお菊が蝶に変身して、ひらひらと翅にまかせて舞うという伝説が生まれ、人は「お菊虫」とよんだ。アゲハ蝶の幼虫がとげ状の突起があり、その奇妙な形が、お菊が後ろ手に縛り上げられている姿を連想するからである。

    伝通院の了誉上人は怨霊を済度して、妖怪変化の祟りは納まったという。

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コメント

お世話になっております。

BSジャパンでテレビ番組の制作を担当している掛塚と申します。

今回、当番組で古典落語についてご紹介させていただく予定です。
その中で『皿屋敷』をご紹介する際、
こちらに掲載されているお菊のお写真を
使用させていただきたいのですがよろしいでしょうか? ?

お忙しい中、大変恐れ入りますがご検討の程宜しくお願い申し上げます。

この画像の著作権は下記の図書にありますので、許諾はそちらへお願いします。「竹原春泉 絵本百物語 桃山人夜話」国書刊行会の第四巻に「於菊虫」が掲載されています。

お世話になっております。


ご返信いただきありがとうございます。
図書刊行会さんから使用の許可をいただきました。

又、写真のデータが残っている場合は写真をご提供していただけるという話になっているのですが
図書刊行会さんも只今、手元に絵本百物語をお持ちでないということで
お菊の写真が載っているのは何ページかわからない状況です。

もしページ数お分かりであればお教えいただけませんでしょうか?
恐れ入りますが何卒宜しくお願い申し上げます。

許諾がとれてよかったですね。頁はわかりません。横断検索で所蔵する図書館を探し、現物を見て確認してください。

お世話になっております。

図書館から借りることができたので
図書刊行会月曜日にデータをもらえるか確認します。

ちなみにこちらに掲載されている写真の
サイズの大きいものはお持ちでしょうか?
誠に勝手ながら放送日が差し迫っている状況でして
お持ちであればご提供いただけませんでしょうか?

何卒宜しくお願い申し上げます。

画像データは掲載後、消去するので大きいサイズはありません。

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