高杉晋作は「髙杉」
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」。視聴率がふるわないらしい。伊勢谷友介、東出昌大、高良健吾などイケメン揃いなのに。華奢で都会的なので髷が似合わない感じ。ドラマで使われる図書「海防憶測」の文字が明朝体のフォントであることが視聴者からクレーム。幕末の頃は手書きのほうが無難だろう。
字体といえば髙杉晋作の字も気になる。東京国立博物館の法隆寺献物帳(756年)の「高麗」の字形をみると「髙」、いわゆる「はしごだか」が使用されている。大体において近世まで「髙」の字が一般に使用されていたと見るべきであろう。幕末の志士、高杉晋作の直筆の署名が残っている。やはり「髙杉晋作」と書かれている。
では何故、「髙」から「高」へ移行したのであろうか。おそらく中国から木版印刷の典籍を儒学者が学ぶにあたって、できるだけ字形をそのままに筆写するため、従来の手書きによる「髙」を改め、「高」をそのまま書写するようになった。伊藤鳳山の「晏子春秋」(1861年)には「高」の墨筆がみられる(左画像)。
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高杉晋作の<高>は、そうですか?(*≧m≦*)
投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2014年3月26日 (水) 00時38分
高杉晋作の<高>は、そうですか?(*≧m≦*)
投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2014年3月26日 (水) 00時40分