くちなしと映画「旅情」
クチナシはアカネ科の多年生常緑低木で高さは2メートル前後になる。何んともいえぬ芳香があり、6月から7月にかけて、白い花を開く。東洋の名花として知られ、日本の「花暦」でも7月の花に選ばれている。クチナシは「梔子」が一般的であるが、別名「山梔」(さんし)、「山黄枝」(さんおうし)、「林蘭」(りんらん)などと呼ばれている。英語で「ガルディーニャ(gardenia)」。
花言葉は、「清潔」「純潔」「閑雅」を表わし、歌謡曲「くちなしの花」は今でもカラオケなどで人気のある曲である。映画「旅情」(デヴィッド・リーン監督)では、ラストのサンタ・ルチア駅での別れのシーンでクチナシが効果的に使われている。クチナシは口無しを意味し、実が熟すると普通の草木は口が開いて種がこぼれるが、このクチナシの実は口が開かないので、クチナシという言葉ができたともいわれる。
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