時は金なり
時間に関するインターネット調査で、時間にまつわる言葉で「共感できる格言」第1位は「時は金なり」だった。この言葉はベンジャミン・フランクリンが格言入りのカレンター「貧しいリチャードの暦」(1733年)で有名になった。フランクリンは論文でも「憶えておくこと。時は金なり」(若き商人への手紙,1748年)でも記している。実はこの格言はフランクリンの創案ではなく、原典はかなり古いが明らかではない。ギリシアの哲学者ディオゲネス(前4世紀)の文献に「時は人間が消費しうるものの中で最も貴重なものである」とある。ローマの詩人ホラティウス(前1世紀)は「その日を生きること」と言っている。そしてラテン語になって「時は高い出費」となる。16世紀フランスの作家ラブレーの文献にも見える。
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