植物採集家・須川長之助
須川長之助(1842-1925)は陸中国紫波郡下松本村に生まれたが、18歳のとき函館へ渡り、その地においてロシア人の植物学者マクシモビッチ(1927-1891)博士の雑役に雇われた。博士が外国人のため外交上の制約で出かけられない地域には須川がかわって採集旅行をした。木曽、八ヶ岳浅間山、四国、鹿児島と全国各地の植物を採集した。現在、岩手大学には須川長之助が採集した植物標本が保管されている。バラ科の高山植物で白い花を咲かせるこの花は、牧野富太郎が発見者の長之助の名に因んで「チョウノスケソウ」という和名をつけた。(参考:井上幸三「日露交流史の人物 マクシモービチと須川長之助」岩手植物の会 1981)
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