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「群来(くき)」とは産卵のため沿岸へ押しよせる魚群をいう。近世後期から近代の北海道はニシン漁を中心とする漁業で栄えた。群来は毎年4月初めから5月20日までで、ニシン漁の期間である。写真は道南の寿都町の様子で、手前はニシンを運んできた汲船、沖合いは粒買船が見える。
獲れたニシンは「もっこ背負い」という女や子供たちによって運ばれていく。明治30年から明治36年までがニシン漁の最盛期で、昭和期に入って減少していき、昭和32年を最後として、ニシンは北海道の沿岸から完全に姿を消し、「幻の魚」となってしまった。(参考:D・ハウエル著「 ニシンの近代史」 岩田書院)
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