アッティラの野望
451年、フン族のアッティラ(395-453)は北ガリアに侵入し、カタラウヌム(フランス語でシャロン)の戦で、西ローマ軍のアエティウスに敗れた。その後、フン族は北イタリアで略奪を繰り返し、ローマを目指して進軍したが、452年ローマ教皇レオ1世との交渉によって、撤退することに同意し、本国パンノニア(今のハンガリー)に帰った。なお教皇に同行し、会談の席に臨んだ随行員によると、「アッティラ王はずんぐりとした小男で、人並みはずれた大きな顔の持ち主だった。短気な性格のようだが、外交に関しては意外とねばり強く交渉していた」とその印象を述べている。アッティラは翌年、新婚の妃に殺害された後、彼のつくった大帝国は急速に瓦解した。テレビシリーズでジェラルド・バトラー主演「騎馬大王アッティラ」(2001)がある。
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