ビー玉の語源
語源研究のなかでも、「タンポポ」とか「ビー玉」は難題の一つである。ビー玉遊びは明治中期以降から子どもの遊びとして流行した。ラムネの栓をするガラス玉のうち、基準適合品をA玉、基準非適合品をB玉と呼び、不良品は「ビー玉」と呼ばれたとする。しかし権威ある辞書「広辞苑」はこの説に否定的である。「ビー」とは「ガラス」を意味するポルトガル語の「ビードロ(vidro)」に由来するという。「ビー」は「vi」でありも「b」ではない。もちろん江戸時代には高価品で遊びとして使えない。江戸時代、子供の遊びに「穴一(あないち)」があり、地面に10㎝程の穴を掘り、穴から数メートル離れた踏切船線から穴を狙って小石を投げる。穴に入った者が勝ちというゲーム。これが明治になってビー玉遊びの主流になった。
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