便所の神様
「トイレの神様」という歌が数年前にヒットしたが、日本には古くから便所に神様がいるという信仰が全国各地にあるようだ。壷井裕子(園田学園女子大学)は長野県下伊那郡阿南町新野の事例を詳しく報告している。例えば、長野県大野市社舘之内では「便所には、便所の神様がいる。12月31日に、ススハキをしてきれいにしてからオカザリを供え、松もかざる」「お便所の神さんは粗末にしてはいけない。粗末にすると祟る」という。「便所を大事にするときれいな子が生れるという」諏訪郡原村では「便所には美人の神様がいて、月役(月経)・お産を軽くしてくれるという」
禅宗では厠のことを雪隠(せっちん)といい、烏芻沙摩明王(うすさま)明王という穢跡、不浄潔の聖者が安置されている。(参考:壺井裕子「便所神考」 園田学園女子大学 史園5 2004年)
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