青森県ご当地文学
「或るとしの春、私は、生れてはじめて本州北端、津軽半島を凡そ三週間ほどかかって一周したのであるが、それは、私の三十幾年の生涯に於いて、かなり重要な事件の一つであった。」
太宰治がふるさと、蟹田、外ヶ浜、津軽浜、川辺、金木、深浦を旅する「津軽」は名作として今も読み継がれている。石坂洋次郎、葛西善三は弘前市、三浦哲郎は八戸市、寺山修司は三沢市の出身。
青森県が舞台となった作品は、三浦哲郎「忍ぶ川」「白夜を旅する人々」、長部日出雄「津軽世去れ節」「津軽じょんがら節」、水上勉「はなれ瞽女おりん」、新田次郎「八甲田山死の彷徨」、川上健一「翼はいつまでも」、高村薫「晴子情歌」「新リア王」、鈴木喜代春「十三湖のばば」。
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