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2015年1月 7日 (水)

パリ、青いスカートの女

Lizziebrochere081714082964666811   葬儀屋(墓石販売業)のエティエンヌ(パトリック・ゾッコ)は妻との関係は冷えている。あるとき、墓地で偶然に若い娘ジュリエット(リジー・ブロシュレ)に出会う。ジュリエットは厭世的なウェディングドレス店で働く店員である。中年男と娘は現実から逃れるように激しくセックスする。娘は「こう生きたい」とするジュリエットと「こう生きたくない」とするジュリエットが交錯する。映像では2人の女優が同一人物を演じている。ヌーヴェル・バーグのような映像美でとまどうものの、ラストは男と女の死が待っている。「自殺は美しい。自殺するのは人生に飽きたから」という命題で終わる。谷崎潤一郎の「痴人の愛」のフランス版ともいえる。

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