ヨーロッパEUの歴史
EU(欧州連合)は現在28か国にまで拡大している。19世紀以降、ヨーロッパではほぼ言語ごとにまとまった国家が領土などをめぐって対立し、しばしば大きな紛争に発展した。第二次世界大戦ではヨーロッパのほぼ全土が戦場になり、多くの犠牲者が出た。その反省から、戦後、国家を超えた連合を作ろうという動きが生まれた。1952年、西ドイツ、フランスなどの6か国が、ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体(ECSC)を発足させた。さらに1958年、西ドイツ、フランス、イタリアなど6か国がヨーロッパ経済共同体(EEC)を結成した。EECは、1967年には、ヨーロッパ共同体(EC)へと発展した。これが現在のEU(ヨーロッパ連合)の母体となっている。1991年、オランダでマーストリヒト条約が合意され、EU・ヨーロッパ連合を作ることが決まった。こうして1993年に発足したEUは、人・物・資本・情報が国境を越えて自由に行き交う、政治・経済両面での統合をめざしている。
1985年に始まったシェンゲン協定により、調印した国同士では、国境の出入りにパスポートの必要がなくなり、移動が自由化している。EUの共通通貨であるユーロは、2002年1月に流通を始めた。ユーロの導入国はドイツやフランスなど16か国。経済大国であるイギリス、デンマーク、スウェーデンは、今のところユーロは導入されていない。2009年のリスボン条約に基づきファンロンパイEU初代大統領(ベルギーの政治家)が就任した。
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