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2015年1月 7日 (水)

ペンネームおもしろ話

Photo_2     明治から昭和の作家で本名のままという作家はめずらしい。二葉亭四迷は文学に行きづまった作者が自嘲して「クタバッテシメイ」と言ったものをもじったもので滑稽味がある。樋口一葉の本名は奈津だが、夏子の署名が多くみえる。昔、達磨大師が揚子江を一葉の葦の葉に乗って下ったという故事に由来する。一葉は「達磨さんも私も、あおし(銭)がない」とシャレていた。「漱石」という雅号は、漢籍の「蒙求」の中の「石ニ漱(クチスス)グ」という語からとったもので、偏屈者という意味。直木三十五は、本名の植村の字を分解して直木とし、毎年自分の年齢をペンネームにしていたが、三十五で死んだ。北杜夫は愛読書「トニオ・クレーゲル」をもじって杜二夫としていたが。二をとって杜夫とした。北は学生時代に過ごした北の都、仙台にちなんでつけた。立松和平。本名は横松だが、横だと語感が悪いので、横の松を立てたのだ。泡坂妻夫は本名「厚川昌男(あつかわまさお)」の7文字を並び替えて作った。色川武夫は麻雀小説作家として阿佐田哲也のペンネームがある。「朝だ!徹夜だ!」に由来する。埴谷雄高は本名が般若(はんにゃ)豊。姓の音を少し変え、名の音を二つに分けた。寺内大吉は大吉寺という寺の住職で、「大吉寺内○○様」という郵便が来るから。城山三郎は名古屋の東部、城山の地に三月に移転したことから。最近の作家で馳星周は香港スター周星馳をひっくり返してつけた。冲方丁は暦の用語を並べたもの。赤染晶子は赤ちゃんのころ、百人一首、赤染衛門の札を齧ったから。漫画家の矢沢あい。矢沢永吉のファンで矢沢Loveの愛をひらがなにした。漫画家やくみつる。麻雀の「役満」から。

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コメント

ペンネームの裏話面白いですね。それぞれあるのでしょうね。( ̄ー+ ̄)

般若という姓、珍しいですね。

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