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2015年1月14日 (水)

ちょっとシュールな感じの映画がステキ

92ca82e882cc90_94e982c697j9ft   キリコの絵は自分がかって、この光景を見た、という不思議な憂鬱、そして不安感と幸福感をもたらす。精神分析でいう「既視感(デ・ジャブ)」である。アニメ「千と千尋の神隠し」の冒頭シーンに古い階段に立ち並ぶお店や料理屋。大正か昭和の初めころに似た風景だが、台湾の九份茶坊がモデルといわれる。本当はみたことはないのだが、どことなく郷愁をさそう。キリコの絵も本当は見たことはないのに、「どこかでみた風景」を感じさせる。明石知幸監督の「キリコの風景」(1998年)。刑務所から出所した亭主が別れた妻・霧子を探して、函館の町をさまよう話だが、超能力がついてどこかシュールな感じがする。興行的には失敗しただろうが、小林聡美はこの後「かもめ食堂」「めがね」「プール」と続くシュールな感じの先駆的作品となった。アラン・レネの晩年の作品「風にそよぐ草」(2009年)を見た。流石にフランス映画のシュールな感覚はすばらしい。盗まれた財布をきっかけで、初老の男女が魅かれあうプロセスをコミカルに、そしてシュールに描いている。題名はアスファルトの隙間に咲く草にも、人を愛する情熱は絶えることがない、といつたような意味であろうか。ラストで飛行機があっけなく墜落して死んでしまうのもシュールな結末である。

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 サビーヌ・アゼマ、アラン・レネ、エマニュエル・ドゥヴォス、アンドレ・デュソリエ

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「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

キリコの絵画、不思議な感覚しますね。
人間が死に絶えたあとの静寂みたいな・・・。

「風にそよぐ草」、昨年、BSで放映していて見ました。恋する相手の女性を演じるサビーヌ・アゼマが、年齢を重ねてもカッコいい佇まいだなぁ、と思ったのですが、アラン・レネ監督の奥さんだったんですね。

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